今回はState of CSS/JS/HTML、Stack Overflow、JetBrainsと調べてきましたが、初めてGitHub自身のデータに手を広げてみました。GitHubが毎年出している「Octoverse」というレポートで、プラットフォーム上の実際のコード・貢献者数から言語の勢力図を出しているものです。
2025年版のタイトルが「AI leads TypeScript to #1」。これを見て、正直ちょっと意外でした。
2025年8月、初めての逆転が起きた
GitHubの公式発表によると、2025年8月の月間コントリビューター数はこうなっています。
- TypeScript:約263万人(前年比+66.6%)
- Python:約260万人(前年比+48.8%)
- JavaScript:約215万人(前年比+24.8%)
TypeScriptがPythonを約4.2万人差で抜き、GitHub上で最も使われる言語になったのが2025年8月。
そしてこの並びを見て気づいたのですが、JavaScriptは1位どころか3位に落ちています。GitHub側もこれを「10年以上で最大の言語シフト」と表現していました。
💡 Tips: Octoverseとは
GitHubが毎年公開している年次レポートです。State of CSS/JSのようなアンケート調査とは違い、実際にGitHub上でプッシュされたコード・コントリビューター数という行動データを元にしているのが特徴です。
なぜTypeScriptなのか、GitHubの説明
理由として挙げられていたのは、主要フロントエンドフレームワークが軒並みTypeScriptをデフォルト採用していること、そしてAI支援コーディングとの相性でした。
型システムがあると、AIが生成したコードの誤りをコンパイル時点で検出しやすくなります。
記事内では、LLMが生成したコードのコンパイルエラーのうち94%が型チェックの失敗だった、という学術研究にも触れられていました。AIに書かせる分量が増えるほど、型で縛れる言語の方が扱いやすい、という理屈です。
ちなみに日本についても一言だけ触れられていて、「日本は近年デジタル変革が進み、開発者の増加が著しい」という趣旨の記述がありました。具体的な人数までは書かれていませんが、この波が日本にも及んでいる、という認識のようです。
うちはVanilla JSのまま。取り残されてる?
ここで気になったのが、自分のことです。
Cat’s HandのテーマJSは方針として、素のJavaScript(jQueryもTypeScriptも使わない)で統一しています。世の中がTypeScriptに寄っているなら、これは時代と逆行しているのでは、と一瞬焦りました。
ただ落ち着いて考えると、うちのJSは`data-*`属性を読んでモーダルの中身を出し分けたり、Swiperを共通クラスに対して初期化したりする、数十行〜百数十行規模の小さな処理ばかりです。型の恩恵が大きいのは、複数人で触る・規模が大きい・AIに大量生成させる、といった場面で、今のところどれにも当てはまりません。
TypeScriptが伸びているのは主にアプリケーション規模のフロントエンド開発の話で、テーマの軽いインタラクション処理まで無理に型で縛る必要はなさそうだ、というのが今回の結論です。オリジナルテーマか既存テーマかを「誰がこの先触るか」で判断しているのと同じ考え方で、道具は規模と用途に合わせて選べばいい、ということだと思います。
まとめ
JavaScriptがGitHub上のコントリビューター数で3位に落ち、TypeScriptとPythonの後ろに回った、という2025年8月のデータでした。AIが書くコードの型チェックエラーが多い、という具体的な理由まで示されていたのが、今回一番腑に落ちたポイントです。
うちのテーマJSは当面Vanilla JSのままで問題なさそうですが、案件で新しくアプリケーション規模のフロントエンドを組むタイミングが来たら、TypeScript導入は一度検討したいと思っています。
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