コードの29%はAIが書いてる、前年比45%増だった話

同じ「State of JavaScript 2025」から、今回はビルドツールでもフレームワークでもなく、コードそのものを書いている「誰」の話です。2025年末時点で、コードのおよそ29%がAIによって生成されていた、という数字が出ていました。

29%という割合そのものより、伸び方に驚きました。前年比で45%増です。1年で半分近く積み増えたことになります。うちもClaude Codeを使い倒している立場なので、他人事どころか、まさに自分がその29%の中にいる側だと感じました。

💡 Tips: AI生成率ってどう測ってるの?

GitHub Copilot・Cursor・Claude Codeのようなツールで生成・提案されたコードが、実際にコミットされた行数のうちどれくらいを占めるかを推計したものです。細かい算出方法は調査元ごとに異なりますが、複数の調査で同じ右肩上がりの傾向が確認されています。

同じ調査で見た、CSSのAI生成率の低さと合わせて考える

実はこのシリーズ2本目を書く前、うちのCSSだけAI生成率が低いのは意外だったという記事で、CSSは他の言語よりAI生成率が低い傾向にあるという話を書きました。今回のJavaScript側の29%は、それとはまた違う切り口です。あちらは「言語ごとの生成率の差」、今回は「JavaScript全体で、時間とともにどれだけ伸びているか」という話でした。

2つを重ねると、AIが書くコードの割合は言語によって偏りがありつつも、全体としては着実に伸び続けている、という構図が見えてきます。CSSのようにAIが苦手とする領域が残っている一方で、JavaScriptのようなロジック中心の言語では、AIに任せる比率がどんどん上がっている。得意不得意がはっきり出ているんだと思います。CSSは見た目の微調整という、言語化しづらい判断が多く残る分野です。数値やロジックで正解が決まりやすいJavaScriptとは、そもそもAIとの相性が違うのかもしれません。

TypeScriptの専業化とAI生成率は、同じ方向を向いている

同じ調査では、TypeScriptを完全に使うと答えた人が40%まで伸びていました(前年34%)。型のあるコードは、AIにとっても「何を書けば正しいか」の手がかりが増えます。TypeScriptの普及とAI生成率の上昇は、別々の統計でありながら、根っこでは同じ流れの上にあるのではないかと想像しています。型という制約があるほど、AIの提案は当たりやすくなるはずだからです。

調査元のコメントでも、AIが書いたコードの品質そのものより、それをレビューし取捨選択する人間側のスキルの重要性が増している、という指摘がありました。書く量が減る分、読んで判断する量が増える。作業の中身が入れ替わっているという感覚は、自分の日々の作業とも重なります。

実際、こちらのブログ記事を書く工程でも、下書きの文章自体はClaude Codeが叩き台を作りますが、公開前には必ず文体・事実確認・自然な言い回しかどうかをチェックしています。書く手間は減った一方で、チェックする手間はむしろ増えた感覚があります。AIが書いた分だけ楽になったわけではなく、作業の種類がスライドしただけ、というのが実感に近いです。

「29%」を自分の作業に当てはめてみる

このブログの運用ルーティンでは、ネタ選定や文章の語り口、公開前の最終確認は人間側に残していますが、スクリプト化できる集計・投稿予約・フォーマット変換のような反復作業は、かなりの部分をClaude Codeに任せています。今回のブログ記事の下書きや、YouTube Shortsの動画コード自体もそうです。仮に自分のコード生成率を測ったら、29%どころではないだろうと思います。

だからといって、それが悪いこととは感じていません。「ネタを考える」「文章の語り口を決める」「公開前の最終確認」のような判断・創作・承認の核を人間に残したまま、それ以外を効率化するという方針でここまでやってきました。今回の数字は、その方針が世の中の平均的な流れとそう外れていないことを裏付けてくれた気がします。むしろ、判断の核だけ残しておけば、任せる範囲を広げていくこと自体には迷いがなくなってきました。

29%という数字は、今この瞬間のスナップショットに過ぎません。前年比45%増というペースを考えると、来年にはまた違う数字になっているはずです。技術選定のトレンドと同じように、この割合も定期的にのぞきにいく価値がありそうです。3年後にこの数字がどこまで伸びているか、そのとき自分の作業配分がどう変わっているかも、あわせて振り返ってみたくなりました。

「世界のWeb事情」シリーズも、State of CSS・State of HTML・State of JSと一通り見てきました。反応を見つつ、また別の調査に手を広げてみようと思います。

この記事を書いた人

Web制作歴10年近く。WordPressのテーマカスタマイズやコーディングを中心に、副業・本業ともにweb制作に携わっています。このブログでは、実際に手を動かして分かったことを書いています。

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