これまで2本、SNS投稿の自動化まわりの話を書いてきました。noteもXも公式APIが無くて自動投稿は無理だった話と、Threadsだけは無料でAPI連携できた話です。ブログを書いたら、note・X・Threadsのそれぞれに告知を出すというのが今のうちの運用になっているんですが、無料API連携が実現できたThreads以外は、毎回自分の手でコピペして貼り付けるという作業をずっと続けていました。地味に面倒でした。
残るnote・Xは「投稿のたびに自分でコピペする」という手作業のまま止まっていました。今回はここにClaude in Chrome(ブラウザを直接操作できる拡張機能)を使って、代行してもらえないか試してみました。発想の転換です。公式APIが無理だったからといって、自動化の選択肢がゼロになるとは限りません。
まずアカウントまわりの疑問から潰した
着手前に気になっていたのが、ChromeのログインアカウントとClaude(claude.ai)のログインアカウントを揃える必要があるのかどうかでした。同じメールアドレスじゃないとダメなら、そもそも運用が面倒になります。確認してみたところ、この2つは完全に別物で構わないと分かりました。Chrome側は普段使っているnote・Xのログイン状態のまま、Claude側は別のメールアドレスで動かせます。ここでつまずかなかったのは幸いでした。変に構えて確認していなかったら、着手すらしていなかったかもしれません。
note編集画面、2つの罠にハマった
本題のnote投稿では、本文入力自体はうまくいったものの、途中で2つの不具合に足を取られることになりました。
1つ目は、HomeキーやEndキーでのカーソル移動です。noteのリッチテキストエディタは、見た目上の1行(表示上の折り返し位置)を基準にカーソルを飛ばすタイプらしく、こちらが意図した段落とは違う場所へ勝手にジャンプしてしまうことがありました。気づかないまま文字を打ち足すと、本文の途中に別の段落の文章が割り込む形で壊れます。プレビューを見て初めて気づき、一瞬ひやっとしました。対処法は単純で、Home/Endでの部分修正を諦め、cmd+aで全選択→削除したうえで、続きの文章もまとめて1回の入力で書き直す方式に変えました。途中経過で細かく直そうとするほど事故る、という学びです。
2つ目は、もっと初歩的なミスでした。漢字を入力する際、コードポイントをu形式のエスケープで指定しようとしたら、変換ミスで誤字を連発してしまったんです。「効率化」のつもりが逆効果。原因が分かればあっけない話で、実際の文字をそのままタイプすれば一発で解決しました。遠回りせず素直に打てばよかった、という反省。
新規投稿は問題ないのに、既存記事の更新だけ固まる
もう1つ、限界も見つかりました。新規記事を書いて公開するところまでは何の問題もありません。ところが、すでに公開済みの記事を後から編集して更新しようとすると、公開ボタンを押した先のページへの遷移でブラウザが応答しなくなることが何度かありました。
幸いでした。下書き保存(いわゆる一時保存)自体は問題なく反映されます。なので今は、この症状が出たら無理に粘らず、下書き保存までを代行して、最後の「更新する」ボタンのクリックだけは自分で押す運用にしています。全部を自動化しようとするより、うまくいかない箇所だけ人間に戻す方が楽。結果的にストレスも少なくなりました。
アイキャッチだけは、自動化を見送った
本文の投稿自体はブラウザ操作で代行できるようになったんですが、アイキャッチ画像のアップロードだけは、使える画像添付の仕組みがスクリーンショット経由(JPEG再エンコード)のものしかなく、生の高画質ファイルをそのまま渡す手段が見つからなかったという理由から、あえて手動のまま残すことにしました。ファイル選択のダイアログ自体はOS標準の仕組みなので操作はできるんですが、そこに渡せる画像の中身が劣化してしまう、という話です。うちのアイキャッチは黒背景+白文字のデザインなので、再エンコードでにじみやぼやけが出ると、地味に見た目の印象を左右します。ここだけは画質を優先し、手動アップロードのまま残すことにしました。
💡 Tips: JPEG再エンコードで画質が落ちるのはなぜ?
JPEGは画像を圧縮するたびに情報を間引く「非可逆圧縮」という方式です。スクリーンショットを経由すると、元の画像を一度JPEGとして保存し直すことになり、そのたびに画質がわずかに劣化します。特に黒背景+白文字のようなくっきりした境界線を持つデザインは、この劣化の影響(輪郭のにじみ)が目立ちやすい組み合わせです。
「無理」で終わらせず、代行できる範囲を見つけた
公式APIが無い、という事実自体は変わりません。それでも「じゃあ完全に無理か」で終わらせず、ブラウザ操作という別の角度から見直したことで、本文投稿だけは十分に代行できる範囲まで持ってこられました。今回の着地は、本文はAI代行・アイキャッチだけ手動というハイブリッド運用です。
全部自動にはなりませんでした。それでもコピペの手間だけでかなり減ったので、現実的な落とし所としては十分満足しています。「無理」という結論を一度出した後でも、視点を変えて見直す価値はあるものだなと、あらためて思いました。
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