きっかけは、些細なことでした。
アフィリエイト先を探すために、自分が普段使っているソフトを一通り棚卸ししていた日のことです。
テキストエディタの項目で、思わず手が止まりました。
「Atom」のことを書こうとしたら、GitHubのページに大きく「Archived」の文字。
予想もしていなかった一言です。
Atomは、Web業界に入ってからしばらくずっと使っていたエディタでした。
転職して環境が変わるまで、ざっと5年くらいはお世話になっていた記憶があります。
シンタックスハイライトの色合いも、ショートカットの配置も、体に染みついているくらい馴染んでいたソフトです。
まさか、のArchived表示
慌てて調べてみると、GitHub公式ブログの告知が見つかりました。
2022年6月8日に「Atomを終了し、2022年12月15日にすべてのリポジトリをアーカイブする」と発表されていて、実際にその予告通りの日付で開発終了・アーカイブが実行されていたことになります。
もう3年以上前の出来事です。
自分の手元では今も普通に起動するので、開発が止まっていることにまったく気づかず、そのまま使い続けていました。
考えてみれば、エディタが「動かなくなる日」なんて普通は来ません。
だからこそ、いつの間にか終わっていても気づきようがない、というのが今回の怖いところでした。
「動いている」と「メンテナンスされている」は別物
これが今回の一番の学びです。
Atomは今起動して閉じるだけなら、何の問題もなく動きます。
でも裏側では、セキュリティ更新も入らないし、新しい言語仕様や拡張機能の対応も止まったままです。
壊れていないから安全、とは限らないんだなと、あらためて実感しました。
見た目は普段通り。
だからこそ油断する。
考えてみれば、WordPressのプラグインやテーマにも同じことが言えます。
更新が止まっているのに気づかず使い続けているものが、他にもまだあるかもしれません。
そもそもなんでAtomが終わったのか
調べていて面白かったのが、Atomを生み出したのはGitHub自身で、その技術基盤として使われたElectronというフレームワークが、後にVS Codeを生む土台にもなったという因果関係です。
つまり、Atomが育てたElectronの上に立った後発のVS Codeに、最終的にAtom自身が置き換えられた形になります。
自分が生んだ子に取って代わられた、というと少し出来すぎな話に聞こえますが、調べる限り実際にそうだったようです。
先ほどの告知記事にも、クラウド上の開発環境(Visual Studio CodeやGitHub Codespaces)への注力を理由として挙げる一文があり、看板を下ろす理由はちゃんと説明されていました。
GitHub自身がMicrosoftの傘下に入ったタイミングとも重なっていて、社内のリソース配分としても、自社のAtomより外部で広く使われ始めていたVS Codeに寄せていくのは自然な流れだったのかもしれません。
同じ会社の中で、後発の製品が先発の製品を追い越して、最後には看板を下ろさせてしまう。
こういう巡り合わせは、Web業界にいるとちょくちょく見かける気がします。
乗り換え先はどうするか
今のところ手元の作業はほぼWordPressのテーマファイルの編集と、Claude Code経由のやり取りが中心なので、致命的な支障はまだ出ていません。
とはいえ、開発が止まったエディタをこのまま使い続けるのは、さすがに気持ちが悪いです。
VS Code・Cursor・Zedあたりを候補に、近いうちに移行先を決めようと思っています。
特にCursorやZedはAIとの連携を前提に設計されているそうなので、普段からClaude Codeを使っている今の環境とも相性が良さそうです。
拡張機能やキーバインドの引き継ぎがどこまで楽にできるかは、実際に触ってみないと分からない部分も多いので、乗り換え作業自体も一つのネタになりそうです。
使い慣れたショートカットが変わるだけで、しばらくは手が迷子になりそうな予感もしています。
「気づかないまま使い続けていた」を防ぐには
今回のことで、定期的に自分の開発環境を棚卸しする習慣がなかったな、と気づかされました。
新しいツールを試すことには積極的でも、今使っているものが現役かどうかを確認する機会は、意外と作っていなかったんです。
アフィリエイト先を探すという、記事化とは全く関係ない目的で棚卸しをしていなかったら、この事実にはもっと長い間気づかなかったかもしれません。
きっかけは、いつも本業の外側から。
今後は半年に一度くらい、使っているツール一覧をざっと見返す時間を作ろうと思っています。
まとめ
5年間お世話になったエディタが、もう3年以上前に開発終了していたと知った日の話でした。
動いているからといって、安心して使い続けていいとは限りません。
みなさんの手元にも、実は開発が止まっているのに気づかず使い続けているツールがあるかもしれません。
たまには自分の開発環境を、棚卸ししてみるのも良さそうです。
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