違和感の始まりでした。A8.netの管理画面をチェックしていたら、見慣れない数字に目が止まりました。
「インプレッション165・クリック73・CTR44%・成約0件」。
クリック率44%って、正直そんなに踏んでもらえるものかなと違和感があって、実際に何が起きてるのか掘ってみることにしました。
🎥 この記事の内容は動画でも解説しています。
まずGA4側のクリックを確認してみる
まずはGA4です。同じ期間のGA4を見て、サイト全体でどれくらいリンククリックが検知されているか確認しました。
結果は全サイトで実際に検知されたクリックはたったの2件。
しかもその2件はどちらもA8.netのリンクではなく、にほんブログ村(blogmura)へのリンクでした。
答えはゼロでした。A8.netのリンクに対するクリックは、GA4側では0件だったことになります。
疑いは一瞬でした。ここで「あれ、GA4のクリック計測自体が壊れてるのでは」と一瞬疑いましたが、そうではありませんでした。
blogmuraのリンクは2件ちゃんと検知できているので、計測の仕組み自体は正常に動いています。
異常なのはA8.netのクリック数の方だと考えた方が筋が通りそうでした。
JSを実行しないアクセスが原因では、という仮説
前提はここです。GA4のクリックイベントは、ブラウザ上でJavaScriptが実行されて初めて計測されます。
一方でA8.netのトラッキングリンク(px.a8.net/svt/ejp?...)は、そのURL自体にアクセスが来れば反応してしまいます。
仮説はこうです。つまり、ページ内のリンクを機械的に全部踏んでいくタイプのクローラーやリンクチェッカーがいた場合、JSを実行しないのでGA4には引っかからないのに、A8.net側のカウントだけは増えるという状況が起きえます。
実際、以前調べた「海外アクセスの正体はボットだった話」でも似たような構造の話に行き着いていて、今回もその系譜の話だと考えると、73クリック・成約0件という数字にも納得がいきました。
納得できました。人間が興味を持ってクリックしたなら、多少なりとも成約につながるはずですが、機械的に全リンクを踏んでいるだけなら成約が0件なのも当然です。
この数字をどう扱うか
問題はここです。ここで悩ましいのは、A8.netの管理画面だけを見ていたら、この「クリック73件」を額面通りに受け取ってしまっていたということです。
実際には人間のクリックはおそらくゼロに近く、成果に繋がる見込みも薄かった。
教訓はこれです。広告効果を判断するときに、ASP側の数字だけを鵜呑みにせず、GA4のような別の計測手段とクロスチェックする習慣がないと、実態とはズレた手応えを感じ続けてしまうんだなと実感しました。
今のところ、この手のボット的クリックを完全に除外する手立ては見つけられていません。
目安にはなります。ただ、少なくとも「A8.netの数字が跳ねてる、効果あるかも」と早合点しないための目安にはなりそうです。
まとめ
結論はこうです。A8.netの管理画面で見えていた高いクリック数は、実際にはほぼ人間のクリックではなく、JSを実行しないアクセスによるものだった可能性が高いという結論になりました。
GA4の「海外アクセスがボットだった話」や「滞在時間の正体は自分だった話」と同じく、見かけの数字を疑って掘ってみたら別の実態が見えてくる、というこのブログでたびたび出てくるパターンがまたひとつ増えた回でした。
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