気になるニュースを見つけました。Cloudflareが「2026年9月15日から、広告表示ページでAI企業の学習・エージェント利用目的のクローリングをデフォルトでブロックする」という新ポリシーを発表したのを見かけました。うちのサイトも対象になるのか気になったので、実際に調べてみた記録です。
プレスリリースの内容
発表の要点はこうです。広告が表示されるページについて、検索エンジンによるクローリングは今まで通り許可する一方、「検索・学習・エージェント利用を兼ねるボット」による学習目的・エージェント利用でのクローリングはデフォルトでブロックされるようになります。対象は新規顧客と既存顧客の新規サイトで、Freeプランのユーザーも含まれます。既に設定を済ませているユーザーは、ダッシュボードでいつでも調整可能とのことでした。
必須の対応は特にないと書かれていましたが、「自分のサイトはどっちなんだろう」というのが最初に浮かんだ疑問でした。
そもそも「Cloudflareを使っている」の意味を勘違いしていた
最初は早合点しました。このポリシーが適用されるのは、あくまで「Cloudflareを経由しているサイト」です。うちはお問い合わせフォームのスパム対策でCloudflare Turnstileを導入しているので、一瞬「Cloudflareのサービスを使っている」→「対象かもしれない」と思ってしまいました。
ただ、よく考えるとTurnstileは単体で使えるプロダクトで、ドメインのDNSやCDNをCloudflare経由にする必要はありません。「Cloudflareの機能を使っている」ことと「サイトがCloudflareを経由している」ことは、実は別の話でした。
実際に技術的に確認した
思い込みで判断せず、2つの方法で裏取りしました。
1つ目は、レスポンスヘッダーの確認です。
curl -sI https://cats-hand.pro/
答えは一発で出ました。結果はserver: nginxで、Cloudflare経由なら必ず付くはずのcf-rayヘッダーがありませんでした。
2つ目は、実際のIPアドレスとCloudflareの公開IPレンジの照合です。ドメインの実IPを調べたら、Cloudflareが公式に公開しているIPv4範囲(https://www.cloudflare.com/ips-v4)のどれにも一致しませんでした。
結論は明確でした。この2点から、cats-hand.proは物理的にCloudflareを経由していないと技術的に確定できました。ネームサーバーは今もXserverのままで、Turnstileだけをスタンドアロンで使っている構成だからです。
念のため補足します。ちなみにcf-rayヘッダーは、Cloudflareのネットワークを経由したリクエストにだけ付与される識別子です。逆にこれが無いということは、リクエストが一度もCloudflareのエッジサーバーを通っていない、つまりオリジンサーバー(今回で言えばXserver)に直接届いているという証拠になります。IPレンジの照合と合わせて、状況証拠ではなく確定情報として判断できました。
こういう確認、他の場面でも役に立っている
これは初めてじゃありません。実はこの「ニュースを鵜呑みにせず、自分の環境で実際に確認する」というやり方は、このブログで何度もやってきたことでもあります。以前、A8.netの管理画面で異常なクリック数を見つけたときも、GA4の実データと突き合わせて「実はボットだった」と裏取りしましたし、SNSで見かけた「アフィリエイト記事は広告非表示にすべき」という噂も、公式ポリシーを直接読みに行って確認しました。今回のCloudflareの件も、根っこにあるのは同じ姿勢です。何かの情報を見て不安になったり、逆に「これは関係なさそう」と決めつけたりする前に、確認できる方法があるならまず確認する。地味ですが、これを繰り返しているとニュースに振り回されにくくなる感覚があります。
まとめ
教訓は確認あるのみです。ニュースやプレスリリースで規約変更を見かけたとき、「自分のサイトも対象かも」と不安になることはよくあります。でも実際に対象になるかどうかは、思い込みではなく技術的に確認できる場合が多いです。今回のようにヘッダーとIPレンジという2つの角度から裏取りすれば、憶測に頼らず結論を出せました。結果的に何もしなくていいと分かったのは、それはそれで安心材料になりました。
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