YouTube Shortsの尺、実データを見たら短い方が圧倒的に強かった話

きっかけは違和感でした。YouTube Shortsを何本か出してみて、「40秒近い尺のショートは、途中で離脱されてそうだな」となんとなく感じていました。感覚だけで判断するのも気持ち悪いので、実際のチャンネル内のデータを引っ張って確かめてみることにしました。放置は禁物です。

尺と再生数を突き合わせてみた

方法は単純です。YouTube Data APIで、公開済みの動画それぞれの尺と再生数を一覧にして並べてみました。結果はけっこうはっきりしていました。

  • 一番再生された動画(PNGトラップの回、1,253再生)は、唯一25秒台の短さだった
  • 40〜60秒台の動画は、軒並み300再生前後で頭打ちになっていた

結果は明快でした。「短い方が伸びていそう」という感覚は、単なる思い込みではなく、手元のデータでも裏付けが取れる話でした。しかも差は歴然としていて、4倍以上の開きがありました。これだけはっきり出ると、逆に「本当に尺だけが原因なのか」と疑いたくなるくらいの数字でした。

なんとなく分かってはいたけど

驚きの結果でした。Shorts全般で「最初の数秒で離脱されやすい」という話は見聞きしていました。ただ、自分のチャンネルの実データでここまではっきり差が出るとは思っていませんでした。40秒台の動画も、内容自体は悪くないと思っていたので、余計にギャップを感じました。丁寧に説明を尽くした動画ほど再生数が伸び悩んでいる、という結果は、正直ちょっと悔しかったです。皮肉なものです。

7シーン構成を4シーンに作り直した

元は長すぎました。それまでは、フック→背景説明→試行錯誤→原因判明→解決→補足→CTAという7シーン構成のテンプレートを使っていました。丁寧に説明しようとするほど尺が伸びて、気づけば46秒くらいになっていました。反省点でした。

作り直しは大胆でした。これを、フック→苦戦→原因判明→解決とCTA、の4シーンまで絞り込みました。説明を削った分、間に挟んでいた背景説明や補足のシーンをまるごと外しています。結果として尺は22〜24秒まで縮み、最初に一番再生された動画の長さに近づきました。

迷いもありました。実際に構成を組み替える中で、どのシーンを残してどれを削るかは何度か迷いました。特に原因判明のシーンは説明を削りすぎると意味が通じなくなるので、ここだけは短くしすぎないように調整しています。逆に背景説明のシーンは、思い切って丸ごと落としても、フックのシーンで最低限の状況は伝わることが多く、視聴者が話についていけなくなる心配は思ったより少なかったです。

削っても意味は通じるものだった

気づきは意外でした。7シーンから4シーンに削る作業を通じて気づいたのは、「丁寧な説明」だと思っていたシーンの多くが、実は自分の安心のために入れていただけだったということです。背景説明や補足があった方が親切には見えますが、動画を最後まで見てもらえなければ、そもそも情報が届きません。短い尺で核心だけを見せる方が、結果的に多くの人に内容が伝わる、という当たり前のことを数字で突きつけられた感覚でした。

厳密な検証ではないけれど

厳密なA/Bテストをしたわけではありません。あくまで手元の少ない本数の中で見えた傾向です。動画のテーマやサムネイル、公開タイミングなど他の要因も混ざっているので、「尺だけが原因」と言い切るには材料が足りません。

手応えはありました。それでも、他の条件がある程度近い動画同士で比べても同じ傾向が見えたので、無視できる差ではなさそうだと判断しました。新しいテンプレートで作った動画のパフォーマンスは、これからも都度チェックして、旧テンプレとの傾向差を追っていくつもりです。本数が増えてもう少し検証に耐えられそうになったら、あらためて数字で振り返る記事も書きたいと思っています。

感覚と数字がズレたときの方が本番

答えはここにありました。今回は感覚と数字が一致していましたが、正直なところ、これはたまたまだったとも思っています。もし逆に「40秒台の方が伸びていた」という結果が出ていたら、自分の感覚をあっさり捨てられたかというと、少し自信がありません。データを見に行く一番の価値は、感覚が正しかったときの安心材料ではなく、感覚が外れていたときにそれを教えてくれることの方だと思っています。次に何か仮説を立てるときは、都合のいい結果を期待しながら数字を見に行かないよう、気をつけたいところです。

まとめ

調べてよかったです。「なんとなくそう感じる」で終わらせずに、実際のデータを見に行ってよかったです。感覚が裏付けられることもあれば、外れることもありますが、今回は感覚と数字が一致したぶん、次のテンプレート変更にも自信を持って踏み切れました。地道な作業でした。

この記事を書いた人

Web制作歴10年近く。WordPressのテーマカスタマイズやコーディングを中心に、副業・本業ともにweb制作に携わっています。このブログでは、実際に手を動かして分かったことを書いています。

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