GA4の滞在時間が長すぎる。掘ったら正体は自分だった

発端は滞在時間。GA4を眺めていて、平均滞在時間がやたら長いことが気になっていました。数分どころではなく、10分近い日もあります。個人ブログでそんなに読まれるものだろうかと疑わしくなって、中身を掘ってみたら、正体は自分でした。

「ちゃんと人なのか」から始まった

前例あり。以前、海外からのアクセスが急増したときに調べたら全部ボットだった、ということがありました。なので今回もまずボットを疑いました。

違和感がありました。ただ、今回の数字はボットにしては様子が違います。ボットのアクセスはエンゲージメント率が0%で滞在時間もほぼ0秒になるのが典型なんですが、今回長い滞在時間を作っている行はエンゲージメント率が高く出ています。中身をちゃんと見ている誰か、ということになります。

1箇所に偏っていた

輪郭が見えてきました。地域と流入元で分解してみたら、すぐに偏りが見つかりました。直近7日のセッションのうち6割が、同じ都市からの直接流入で占められていたんです。平均滞在時間は10分近く。他の都市からのアクセスは1件ずつ散らばっていて、滞在時間も数十秒から数分に収まっていました。

候補は自分。この時点で「同じ人が何度も来ている」ところまでは絞れました。新規とリピーターの内訳を見ると、リピーターが25セッションに対して新規が2セッションと、きれいに偏っています。

ランディングページに動かぬ証拠があった

決め手はランディングページの一覧でした。その中に、こんなURLが混ざっていたんです。

/nonexistent-page-test-12345/

動かぬ証拠。存在しないURLです。しかもこの命名、404ページがちゃんと表示されるかを確認するために自分でわざと打ち込んだものでした。外部の読者がこのURLに辿り着くことは絶対にありません。

答え合わせは簡単。そう思って他のランディングページを見直すと、全部見覚えのあるものでした。著者アーカイブ、プロフィール、プライバシーポリシー、お問い合わせ。公開前チェックリストで確認して回った項目と、ほぼそのまま一致します。

決め手はブラウザ。ブラウザの内訳も分かりやすくて、同じ環境からChromeとFirefoxが同じくらいの回数、それに加えてモバイルのChromeとAndroidのChrome。ひとりの読者がこんな使い分けをするはずがなくて、これは表示崩れがないかを複数ブラウザで確認していた自分の動きでした。

滞在時間が長かった理由

答えは単純。納得してしまえば単純な話で、確認のために開いたタブをそのままにして別の作業をしていただけでした。GA4から見ると「このページを10分間見ていた」ことになります。熱心に読んでいる読者ではなく、放置されたタブでした。

日別データも裏付けでした。日別に見ると、この塊はサイトを一番いじっていた2日間に集中していて、その後はほとんどありません。作業した日の記録がそのまま残っていた形です。

自宅IPは除外していたのに

ここで引っかかったのは、自分のアクセスは以前に除外設定をしていたはずだという事実でした。

登録はしていました。実際、自宅のIPアドレスはGA4の内部トラフィックとして登録済みでした。ただ、今回の塊はそれとは別の判定になっていて、フィルタをすり抜けていました。IPアドレスから推定される場所は必ずしも正確ではないので、同じ回線でも別の地域として記録されることがあります。加えて、外出先のモバイル回線からのアクセスは、そもそも除外対象に入れていませんでした。

直さないことにした

今回は見送りました。ではフィルタを足すかというと、今回は放置することにしました。

コスパが悪すぎました。理由は、追いかけるコストに見合わないからです。モバイル回線のIPアドレスは固定ではないので、都度登録しても意味がありません。Cookieを使った除外という手もありますが、iPhoneのブラウザはCookieが一定期間で自動削除される仕組みになっているので、たまにしかチェックしない用途だと維持する方が面倒です。

答えは理解。それよりも、この数字が何なのかを自分が理解している方が実用的だと判断しました。実際、今回の分解で「この都市からの直接流入の塊は自分」と分かったので、次に数字を見るときはそこを差し引いて読めます。

まとめ

犯人はいつも身近にいます。アクセス解析で違和感のある数字が出たとき、ボットや不正アクセスを疑いたくなりますが、今回の犯人は自分でした。海外アクセスがボットだったときと構造は同じで、「実際の読者の動き」と「そうでないもの」が混ざっていただけです。

公開直後のサイトは絶対数が小さいので、自分の確認作業がそのまま統計を歪めます。数字を見るときは、まず自分の足あとが混ざっていないかを疑うのが早いなと思いました。

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この記事を書いた人

Web制作歴10年近く。WordPressのテーマカスタマイズやコーディングを中心に、副業・本業ともにweb制作に携わっています。このブログでは、実際に手を動かして分かったことを書いています。

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