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「Obsidianは第二の脳」ってXでバズってたけど、元ネタは真逆の結論だった話

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目次5項目
  1. 「obsidian使い方」というメモなのに、中身が真逆だった
  2. 元ネタは、Karpathy氏の「LLM Wiki」という仕様書
  3. 自分の運用と照らし合わせたら、もう満たしていた
  4. 唯一足りていなかったのは、月1回の棚卸し
  5. バズってる理論を、全部取り入れる必要はない

「obsidian使い方」というメモなのに、中身が真逆だった

Obsidianのメモを整理していたら、「obsidian使い方」というタイトルのメモが出てきました。
てっきりObsidianの便利な使い方がまとまっているのかと思って開いたら、中身は真逆でした。
「Obsidianの重量プラグイン構成より、フラットなmdファイル+AIの方が優れる」という結論のメモだったんです。

タイトルと中身が食い違っているメモというのも珍しいなと思いつつ、元ネタを辿ってみたら面白い話だったので、今日はその内容と、自分の運用と照らし合わせてみた結果を書きます。

元ネタは、Karpathy氏の「LLM Wiki」という仕様書

元になっていたのは、Andrej Karpathy氏(元Tesla AI責任者、OpenAI共同創業者)が2026年4月に公開した「LLM Wiki」という短い仕様書でした。
Xでのスレッドは公開から48時間で1,600万インプレッションを記録し、GitHub上のgist自体にも5,000以上のスターとフォークが付くほど話題になったそうです。

内容を要約すると、こんな構造の提案です。

  • raw/: 記事・論文・コードなど、元になる生の資料を置くフォルダ。AIはここを読むだけで、書き換えない
  • wiki/: AIエージェントがraw/を読んで概念・固有名詞・アイデアを抽出し、構造化したページを書いていくフォルダ
  • スキーマファイル(Karpathy氏の例ではCLAUDE.md): どういうルールでwiki/を整理するかをAIに指示する仕様書

これは「AIに質問して答えを引き出す」道具というより、AIが継続的にメンテナンスし続ける「生きたウィキ」という位置づけです。
Karpathy氏自身の例では、この方式で1つのリサーチテーマについて約100記事・40万語のウィキがAIエージェントによって書かれ、育っているそうです。

ちなみにKarpathy氏はObsidianを否定しているわけではありません。
「Web Clipper」「Graph View」「Dataview」といったObsidianの機能そのものは便利だと肯定していて、あくまで「重量なプラグイン構成に頼りすぎず、raw/wiki/schemaという骨格を持たせるのが大事」という話でした。
だから今回の記事も、Obsidianが悪いとか、界隈が分かっていないという話ではなく、あくまで「自分の運用と照らし合わせたらどうだったか」という検証です。

自分の運用と照らし合わせたら、もう満たしていた

この話を読んで真っ先に思い浮かんだのが、Claude Codeとのやり取りで積み上がっている自分のプロジェクトメモリでした。
ブログの記事投稿ルーティンやWordPressの地雷情報、ユーザー(私)の好みなどを、セッションをまたいで蓄積しているmdファイル群です。

実際の中身を見比べてみると、ほぼそのままKarpathy氏の構造と一致していました。

  • 索引ファイル(MEMORY.md)が、Karpathy氏の言う「wiki/のトップページ」に相当
  • 各トピックごとの個別mdファイルが、raw/を読んで整理された「wiki記事」に相当
  • 記事同士を[[ファイル名]]という記法で相互リンクする運用も、すでに自然とやっていた
  • AIが会話の中で継続的に情報を追記・整理していく点も同じ

この仕組み自体は、以前CLAUDE.mdとメモリシステム、Claude Codeに「記憶」を持たせてみた話という記事で詳しく書いたので、興味があればそちらも見てもらえればと思います。
今回はその仕組みの再解説はせず、「バズっていた理論と答え合わせしたらどうだったか」という一点に絞ります。

正直なところ、狙って作った構造ではありませんでした。
日々の作業ログを残す延長で、気づいたらこの形に育っていただけです。
それが後から「これはKarpathy氏の提案する構造そのものだった」と答え合わせできたのは、ちょっと面白い体験でした。

唯一足りていなかったのは、月1回の棚卸し

ただ、1つだけ元の仕様書にあって自分の運用に無いものがありました。
「月1回のヘルスチェック」です。

Karpathy氏の提案では、矛盾する記述がないか、説明のないまま使われている専門用語がないか、裏取りされていない主張が紛れ込んでいないかを、AIに定期的にレビューさせる工程が含まれています。
自分のメモリフォルダでは、これはまだやっていません。

今のところファイルの数がまだそこまで多くなく、必要になったら都度手直ししているので急いではいませんが、ファイルが増えてきたタイミングで一度やってみようかなと思っています。

バズってる理論を、全部取り入れる必要はない

今回わかったのは、「バズっている理論だから真似しなきゃ」ではなく、すでに自分がやっていることと照らし合わせてみると、実は満たしている部分と、そうでない部分がはっきり分かれるということでした。
今回は幸い「ほぼできていた」という結果でしたが、日々の運用を積み重ねているうちに、たまたま近い形に育っていただけです。

バズってるからと飛びつく前に、まず自分の手元にあるものと照らし合わせてみる。
今回はそのひと手間で、思わぬ答え合わせができました。

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Cat's Handこの記事を書いた人

Web制作歴10年以上。WordPressのテーマカスタマイズやコーディングを中心に、副業・本業ともにweb制作に携わっています。このブログでは、実際に手を動かして分かったことを書いています。