AI活用

Geminiに台本を書かせたら、詳しいはずなのに的外れだった話

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目次6項目
  1. 5つのズレ、実物はこんな感じだった
  2. ズレ方は2種類、原因はどちらも文脈不足だった
  3. Claude Codeなら防げたかもしれないズレ
  4. ただしGemini側の強みも、ちゃんとあった
  5. 台本を書く側とチェックする側を入れ替えた
  6. まとめ

YouTubeのロング動画の台本作成を、ブラウザ経由のGemini(Claude Codeに操作を代行してもらう形)に任せてみたことがあります。
普段から調べ物やアイデア出しで頼りにしていたので、台本作成もある程度は任せられるだろうと思っていました。
ところが出てきた提案は、軒並みプロジェクトの実情とズレていました。

5つのズレ、実物はこんな感じだった

台本と一緒に来た演出案・タイトル案・冒頭の掴みを見比べたら、ズレていた点は大きく5つありました。
1つ目は映像指示です。「reCAPTCHAの管理画面を実際に開いて見せる」という前提だったんですが、その回の元記事で扱っていたサービスはもうCloudflare Turnstileに移行済みで、当時の画面はもう撮影できません。
2つ目はタイトル案。過去の実際のタイトルは【技術名】+体験描写というパターンで統一していたのに、出てきた6案のうち5案は「〜する方法」「〜の手順」といったHow-to形式で、ブランドのトーンから外れていました。

3つ目は冒頭の掴み方です。「裏で勝手に重くなってませんか?」という煽り気味の一文で始まっていて、うちが決めている「煽らない」方針とズレていました。
4つ目はまとめの言い回し。元の記事は「WordPressカスタマイズの基本的な作法」くらいのトーンで書いたつもりだったのに、台本のまとめは「Web制作の鉄則です」と言い切っていて、これも実際のニュアンスより強すぎました。
5つ目は概要欄のブログURLがプレースホルダのままだったことです。
気づかず公開していたら、動画から元記事に飛べないまま何日も放置していたはずです。

ズレ方は2種類、原因はどちらも文脈不足だった

5つのズレは、現れ方で分けると2種類に分かれます。
渡していない情報が原因だったのが1つ目・2つ目・5つ目です。
今のサイトの状態も、過去のタイトル傾向も、実際のブログURLも、こちらから台本依頼のプロンプトに含めていなかったので、Geminiからすれば知りようがなかったわけです。
3つ目・4つ目は少し違って、一般的にYouTube向けの台本として「受けそうな書き方」に寄った結果だと思います。
共通しているのは、プロジェクト固有の基準(ブランドトーン・過去の実績)を渡していない限り、どちらの型も避けられない、という点です。

Claude Codeなら防げたかもしれないズレ

同じ台本作成をClaude Codeにやらせたわけではないので、断言はできません。
ただ、少なくとも1つ目・2つ目・5つ目は防げた可能性が高いと思っています。
Claude CodeならWP-CLIで記事の全文やスラッグをその場で確認できるし、YouTube APIで過去動画の実タイトルや実尺も引けます。
サイトのデザインシステムやブランドトーンはmemoryに、実装コンポーネントの現状はコードそのものに残っています。
「今どうなっているか」を都度確認できる立場にいるかどうかが、そのままズレの有無に直結しやすい、というのが今回の実感です。

ただしGemini側の強みも、ちゃんとあった

Geminiが的外れだった、で終わらせるのはフェアじゃないと思っています。
同じ時期に別のショート動画で背景素材を相談したときは、Geminiが提案した検索キーワード(ハムスターの回し車、絡まった毛糸、迷彩柄、磨かれたガラス)が、こちらが定番で選びがちな「タイピングする手元」「悩む人」といった素材から抜け出すのに実際に役立ちました。
発想の幅を広げる場面では、プロジェクトの文脈を知らないことがむしろプラスに働くこともあるんだと気づけました。

台本を書く側とチェックする側を入れ替えた

この経験を踏まえて、横型ロング動画の制作フローを組み替えました。
台本はClaudeが書き、実装もClaudeが担当し、Geminiは完成した内容を第三者視点でチェックする役に回ってもらう形です。
自分で書いて自分でチェックする構造を避けられるうえ、Geminiの強み(プロジェクトの前提に引っ張られない視点)は、チェック側でもちゃんと活きます。

💡 Tips: AIに丸投げする前に、必要なのは能力より文脈

複数のAIを使い分けるときは、今のところ「どっちが賢いか」より「どっちがこのプロジェクトの文脈を持っているか」で役割を決めています。
文脈を持たない側には、むしろ文脈に引っ張られない視点が求められる作業(発想出し・第三者チェック)を任せる、という形に落ち着きました。

まとめ

「詳しいAIに書かせれば良くなる」という期待は、今回は外れました。
外れた理由は能力ではなく、渡し方の方でした。
以来、AIツールへ何かをまとめて任せる前に、渡し忘れている前提がないか一度自分でも確認するようにしています。

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Cat's Handこの記事を書いた人

Web制作歴10年以上。WordPressのテーマカスタマイズやコーディングを中心に、副業・本業ともにweb制作に携わっています。このブログでは、実際に手を動かして分かったことを書いています。