先に結論から書きます。テキストのやり取りは問題なく動きましたが、期待していた画像生成だけは、今回も従量課金の壁にぶつかりました。
2026年9月12日にX投稿で見かけて裏取りだけ済ませていたAntigravity CLI(agy)を、9月15日にようやく実際に導入したときの記録です。契約中のGoogle AI Plusプランなら、画像生成(nanobanana)もAPIキー経由の従量課金を避けられるんじゃないか、という下心がありました。
インストールから一波乱
公式のcurl | bashインストーラは、Claude Codeの権限クラシファイアに「外部スクリプト実行」として弾かれました。
代わりにHomebrewの公式cask(brew install --cask antigravity-cli)を使ったら、あっさり/opt/homebrew/bin/agyに入りました。
認証だけは、自分でやるしかなかった
agyの初回認証は「ブラウザでOAuth→表示されたコードをCLIに60秒以内で貼り付け」という対話フローです。
これをClaude Code側のBashツール経由で試したら、Error: authentication required. Run 'agy' to log in, then retry.で即座に失敗しました。バックグラウンド実行だとstdinが非対話的と判定されるようで、OAuthコードも実行のたびに新しく発行されるので、一度失敗したコードの使い回しもできません。
結局、自分のターミナルで直接agy -p "test"を叩いて、ブラウザでサインインまで済ませました。一度認証を済ませれば、その後はClaude Code経由でagyを呼んでも普通に動きます。「AIエージェント同士を繋ぐ」といっても、最初の一歩は意外と人間の手が要るんだなと実感した瞬間でした。
モデルは動いた、Plusプランの恩恵もちゃんと反映されてた
これまで使っていたAPIキー経由のスクリプトは、無料枠の都合でGeminiのflashモデル固定でした。agy modelsでモデル一覧を見たら、Gemini 3.8/3.7/3.6 Flashに加えて、Gemini 3.1 Pro・Claude Sonnet 4.6・Claude Opus 4.6・GPT-OSS 120Bまで並んでいました。
試しに--model gemini-3.1-pro-highを指定して呼んだら、実際にそのモデルからの応答が返ってきました。flash固定だった以前とは明らかに違う挙動だったので、契約中のPlusプランのモデルアクセスがそのままCLI経由でも反映されている、と判断しています。ここまでは順調でした。
結局、画像生成だけは同じ壁だった
本題の画像生成です。agyを対話モードで起動し、画像生成を頼んでみました。返ってきたのは、nanobananaはPlusプランの定額枠に含まれておらず追加のAIクレジット購入が必要、という趣旨のメッセージでした。
Claude Codeからのagy -p呼び出し(ヘッドレス経由)だと、画像生成時に必要なRunCommand権限確認がそもそも自動拒否される・生成サービス自体が500エラーを返す、という別の壁も先に出ましたが、それを迂回して対話モードで試しても、プラン側の制約で無理だったという結論です。
9月2日に「AI画像生成が使えなかったので、CSSだけでハーフトーン印刷風に加工した話」を書いたばかりだったのに、また同じ結論に着地しました。
一番の発見は、壁にぶつかった後の挙動だった
正直、ここが今回一番の驚き。画像生成できないとわかったとき、agyは「できません」とは言いませんでした。
代わりに、その場でPythonのコードを実行して、簡易的な猫のイラストをローカルで描画し、それを結果として返してきたんです。出てきた画像を見ると、AIモデル特有の質感ではなく、単純な図形を組み合わせただけの絵でした。
単なる機能制限なら、まだ分かりやすい失敗です。でも今回みたいに、代替生成であることを明示しないまま結果だけ返されると、見た目だけ見て「画像生成できた」と早合点しかねません。「動いた」という報告を鵜呑みにせず、何で作られた結果なのか実際に確認する。この癖をつけておかないと、次はもっと気づきにくい形で誤魔化しを見逃す気がします。
まとめ
新しいツールが出るたびに、Plusプランの恩恵に期待して試すんですが、画像生成に関しては今回もまた従量課金の壁でした。
テキストの応答や検索は普通に使えたので、画像生成以外の用途では引き続き使っていくつもりです。技術的には確かに便利になっているのに、コスト構造だけはなかなか変わらないなと思います。