GA4の測定IDは、管理画面の「データストリーム」を開いた先に表示されます。
WordPressにGoogleアナリティクス(GA4)を設置しようとしたとき、この測定IDとは別に「GoogleタグID」というよく似たIDも出てきて、どちらを使えばいいのか迷ってしまいました。
先に要点だけまとめておきます。
- 測定IDの確認場所は「管理」→「データストリーム」→ウェブのストリームを開いた先(
G-から始まる文字列) - 測定IDとGoogleタグIDは、たいていのサイトでは同じ文字列
- 2つが違っていたら、サイトに書くのはGoogleタグ側のID
GA4の測定IDはどこ?確認方法
測定IDは、GA4に登録したウェブサイト(ウェブデータストリーム)ごとに割り当てられるIDです。G-のあとに英数字が続く形をしています。
確認の手順は、Google公式の「測定ID」のヘルプでこう案内されています(2026年9月時点)。
- GA4の左下にある「管理」を開く
- 「データの収集と修正」の中にある「データストリーム」をクリックする
- 「ウェブ」タブを選ぶ
- 対象のサイトのストリームをクリックする
- 「ストリームの詳細」の最初の行に、測定IDが表示される
確認には、そのプロパティの編集者以上の権限が必要です。
データストリームが1つも無い場合は、先にストリームを追加すると測定IDが発行されます。
測定IDとGoogleタグID、2つの「G-」が出てきて混乱した
紛らわしいIDが2つありました。GA4の管理画面をいろいろ触っていると、似たような見た目のID(G-から始まる文字列)が2箇所に出てくることに気づきました。1つはデータストリームの詳細画面に表示される「測定ID」、もう1つはアカウント全体に紐づく「Googleタグ」です。どちらもG-XXXXXXXXXXという同じ形式なので、パッと見ただけではどちらを設置すればいいのか判断がつきませんでした。
WordPressに設置するのはどっち?
答えは「Googleタグ」でした。Google公式のタグ設置手順で案内されるのもこちらです。gtag.jsを読み込むスクリプトタグの中で、src属性にもgtag('config', ...)の引数にもこのGoogleタグ側のIDを使うのが正しい設置方法です。データストリームの測定IDの方は、GA4の管理画面上でどのストリーム(サイト)からのデータかを識別するためのIDという位置づけです。
ここは要注意でした。ただ、ここは書きながら調べ直して気づいたんですが、この2つのIDはたいていのサイトでは同じ文字列になります。うちのサイトはたまたま別々の文字列だったので「どっちを使うんだ」と迷ったわけで、そこは一般的な話ではありませんでした。なぜ食い違うことがあるのかは、後の方でまとめて補足します。
念には念を入れました。一度設置した後に「本当にこれで合っているんだろうか」と不安になって、Google公式のヘルプページに載っているサンプルコードと、自分が設置したコードのIDを1文字ずつ見比べる、というちょっと地道な確認もしました。結果としてはGoogleタグ側のIDで一致していたので、そのまま様子を見ることにしました。
なぜ混乱したのか(UAのトラッキングIDとの違い)
原因は導線の違いでした。振り返ってみると、GA4のUIでは「データストリームの詳細」を開いたときに測定IDが大きく表示される一方、Googleタグの方は少し奥まったメニューからしかたどり着けない導線になっていて、先に目に入るのは測定IDの方なんですよね。昔のユニバーサルアナリティクス(UA)時代は「トラッキングID」がそのままサイトに設置するIDだったので、その感覚のまま「一番目立つIDを使えばいいんだろう」と考えてしまったのが混乱の原因だったと思います。GA4になってからアカウント構造が変わり、1つのGoogleタグに複数のデータストリームを紐づけられるようになった影響で、IDの役割が分かれたようです。
測定IDとGoogleタグIDが違う文字列になるのはどんなとき?
公式説明はこうです。Google公式の「GoogleタグIDを確認する」を読むと、GoogleタグIDを調べる手順はそのまま「ストリームの詳細で、測定ID(「G-」または「AW-」で始まる)をコピーします」と案内されています。「測定ID」の説明ページにも「Googleアナリティクス4では、測定IDはリンク先IDと同一です」とあります。普通に作ったGA4プロパティなら2つは同じ文字列なので、「測定IDを貼ればOK」で終わる人の方が多いはずです。
理由は仕組みにあります。じゃあなぜズレることがあるのかというと、Googleタグは1つのタグに複数のリンク先(宛先)をぶら下げられる作りになっているからです。タグIDの定義ページにも「1つのGoogleタグに複数のタグIDが存在することがあります」「タグに複数のリンク先を設定した場合、そのタグから複数のリンク先にデータが送信されます」と書かれています。ページに置くのは「タグを読み込むためのID」、測定IDは「そのデータの届け先を指すID」で、同じ文字列で兼ねているケースが多いだけで役割としては別物、という整理になります。既存のタグを使い回したり、複数のストリームを1つのタグにまとめたりすると、この2つが違って見えてきます。
覚え方はシンプルです。なので実際に作業するときは、まず2つを見比べて、同じならどちらを使っても結果は変わらない、違っていたらページに書くのはGoogleタグ側のID、と覚えておくのが安全そうです。
プラグインを使わず手動で設置した理由
決め手はシンプルさでした。WordPressだと「Site Kit by Google」のような公式プラグインを入れれば、この辺りのID選びで迷わずに済むのは知っていました。ただ今回は、当時使っていたCocoonの子テーマに直接functions.phpでwp_headフックを使って埋め込む方法を選びました。プラグインを増やすとその分だけ管理コストや脆弱性のリスクも増えるので、1機能のためだけにプラグインを入れるより、数行のコードで済むなら自前で書いた方が結果的にシンプルになる、という判断です。ただその分、今回のようなID選びの迷いも自分で解決する必要があったので、一長一短だなとは思います。
設置後にやったこと
数値の信頼性も気になりました。確認方法はリアルタイムレポートです。設置が正しいかどうか自信が持てなかったので、GA4管理画面の「レポート」→「リアルタイム」を開いた状態で自分のサイトにアクセスし、自分自身のアクセスがリアルタイムレポートに表示されるかを確認しました。表示されたことで、少なくともタグの設置自体は正しく機能していると判断できました。あわせて、管理者としてログイン中の自分のアクセスがずっと計測され続けると数値が汚れてしまうので、current_user_can('manage_options')で管理者を判定して、ログイン中はタグ自体を出力しないようにする対応もしています。個人でサイトを運営していると、記事の見た目確認やCSSの動作チェックだけでも1日に何度もサイトを開くので、この除外をしていないと自分のアクセスだけでPV数がかさ増しされてしまい、実際の読者の動きが見えづらくなってしまいます。地味な設定ですが、数値をちゃんと信頼できる状態にしておくという意味では欠かせない対応でした。ただ、これで自分のアクセスを完全に防げたわけではなく、この後も内部トラフィックの除外を巡って何度か遠回りすることになりました(GA4の自分のアクセスを除外しようとしたら、地味に遠回りした話・GA4の滞在時間が長すぎる。掘ったら正体は自分だった)。
2つのIDを見分けるコツ
見分け方は画面の階層でした。後から振り返って気づいたんですが、この2つのIDは表示されている画面の階層で見分けるのが一番確実でした。「管理」→「データストリーム」→該当のストリームを開いた先にあるのが測定ID、「管理」→「データストリーム」の一覧画面自体、もしくは各ストリームの詳細内にある「Googleタグの詳細を表示」というリンクの先にあるのがGoogleタグです。名前だけで覚えようとすると紛らわしいので、「どの画面から辿り着いたか」で判断する方が結局早い気がします。
まとめ
結局書くのはGoogleタグ側のID。GA4を導入するときにサイトへ書くのは、Googleタグ側のIDです。多くのサイトではこれが測定IDと同じ文字列なので意識しないまま終われますが、うちのように2つが別々だと途端に迷います。管理画面のUIだけを見ていると意外と迷いやすいポイントだと思うので、同じところで悩んでいる人の参考になればと思います。設置後はリアルタイムレポートで実際に反応があるかまで確認すると安心です。



